土壌式脱窒・脱リン型トレンチ

土壌式脱窒・脱リン型トレンチ(集水型)

土壌式脱窒・脱リン型トレンチ(集水型)の特徴はコンパクトで効率よく窒素・りんを除去するシステムで通常窒素やリンを除去するのにメタノール・パックを使用しますがこの工法は無動力・無薬品で行われる画期的な工法。

嫌気ろ床槽で粗雑物を沈殿させ上澄液を土壌式トレンチの土管の中に導かせこの土管のつぎ目から汚水が漏れ、にじみ出した汚水は砂層に移るが、下にはビニールなどの不浸透性の膜があるので、重力浸透せず汚水はここに溜まり、溜まった汚水はトレンチ内を横に流れながら上方向に毛管流動しながら少しずつ滲み出し、無動力で上方へ不飽和流動していく。土壌のこの部分は土壌生物の活動が最も活発に行われている部分であり、好気性・嫌気性微生物が共存している。リンは植物や土壌中に吸着され、窒素はアンモニアから硝酸までは容易に酸化され、その後も炭素源や一定の条件を与えればN2までの脱窒は可能であるように従来の工法は硝酸までの処理でした。

しかしこの工法は硝酸で止まっていた汚水を脱窒まで可能にし、高い除去能力を有する省エネルギー型汚水処理システムに変えました。土壌式脱窒・脱リン型トレンチは集水し放流か循環する事により脱窒が可能になり、無動力でBOD90%・T-N65%・T-P70%除去能力を有します。

土壌式脱窒・脱リン型トレンチは、第47回日本水処理生物学会で発表致しました。この工法の開発は24年の長期にわたる研究開発によるものです。

特長
土壌式脱窒・脱リンシステム 土壌式脱窒・脱リンシステム
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